先週末は3歳牝馬2頭が各々クラシックの挑戦権と初勝利を賭けてレースに挑みましたが、残念ながらどちらも壁に跳ね返された結果となってしまいました。それでは公式の更新内容から。
フルレゾン
24/3/2 池添厩舎
2日の阪神競馬ではゆっくりしたスタートから出たなりで離れた最後方を追走。そのまま直線を向くが、追ってから伸びがなく16着。「先生とは、気性面を考慮してゆっくり行って終いを活かす競馬をしようと話をしていました。そのとおりゆっくり進んでテンションが上がることはなかったのですが、逆にハミを取らずなかなか進んでいかず、楽な感じで走っていてまったく苦しくないはずなのに最後はラチにモタれていました。前走放馬の影響なのかもしれませんが、まだ心身ともに整っていないようにも思えました。調教では能力を感じただけにこのような結果になり申し訳ありません」(鮫島駿騎手)「前走のことを考えても急かすような競馬はしたくなかったので出たなりで進めてもらったのは指示どおりです。あのペースで行って最後モタれているあたりはまだしっかりしきれていないのか…とも思えます。精神面を含めてしっかり成長を促した方がいいのかもしれません。今日はいい競馬ができず申し訳ありませんでした」(池添師)前走から立て直してここは巻き返してもらいたいレースでしたが、今日はまったく気持ちが入っていないような競馬になってしまいました。調教では能力の高さを感じる走りを見せていますし、これがこの馬の力ではないことは確かですが、現状は成長を待つ時間も必要なのかもしれません。この後は馬体を確認してから検討します。
ピークブルーム
24.03.03 まずまずのスタートから、道中は中団の後方を追走。3~4角より徐々に進出し、直線で脚を伸ばしましたが、結果7着での入線となっています。
「道中でちょっと右に張るところはありますが、全体的にはいい内容で頑張って走っていると思います。最後もジリジリとですが伸びていましたからね。このあたりはこれから力を付けていくにつれて、もっといい脚を使えるようになるのでは。今日のような悪い馬場(稍重)でも気にしなかったですし、現状ではパンパンの良馬場よりも、少し時計のかかる馬場のほうが合っているのかもしれません」(吉田豊騎手)
「道中は我慢が利いていましたし、最後も鞍上のゴーサインに反応して伸びてくれましたので、今までで一番良い内容だったと思います。この感じでレースを使いつつ力が付いてくれば、順番が回ってくるのではないでしょうか」(蛯名正調教師)
◆スタートで左右と接触しかけたものの大きな遅れはなく、道中は馬群のなかで落ち着いたレース運び。3~4コーナーより位置取りを上げていき、直線で外めから末脚を伸ばしましたが、坂上で脚色が一緒になってしまいました。なお、このあとは、「今日の流れに乗じて続戦したいところですが、権利が獲れませんでしたので次回はダート戦も視野に。仮に短期放牧を挟んだとしても、中山開催のうちにまたレースに使っていきたい」(師)ところです。(HTC)
まずはフルレゾンですが前走出していったらかかってどうしようもなかったので、終いにかけたところ途中までは上手くいったのかと思いきや、全く走る気にならずといった感じで回ってきただけのような状態となってしまいました。今までこのような馬を持ったことがなかったのですが、気性というのは大事なんだなと改めて思いました。水準以上に走る能力はあると思いますので、立て直して頑張ってもらいたいと思います。
そしてピークブルームは、今までの中では一番見どころがあったかなと思いました。ただそれでも上がりの脚が抜けているわけでもないので、得意な条件を見つけられるのかが勝負になりそうな感じです。勝ち上がりに向けて更なる工夫をしてもらいたいところです。
そして来週にはエースのシックスペンスがスプリングステークスに登場します。ここまでの3歳馬を見ていると2戦2勝馬や、強そうな勝ち方をした1勝馬がことごとくトライアルで敗れているイメージですので心配なところもありますが、それを覆す走りを見せて欲しいです。まずは明日の追い切り内容がどのようなものになるのか期待です。
※画像及び記事はキャロットクラブ様および広尾サラブレット俱楽部様より許可を頂いた上で転載しています。
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