昨日はとうとう今年のダービーでした。去年、あんなことになってしまったダービーから一年。まさか二年連続でダービーにそれも有力と思われる馬で出れるとは思いませんでした。しかしながらそこはやはり世代の最高峰、やすやすと上位入線とはいかせてもらえませんでした。それでは公式の更新内容から。
シックスペンス
24/5/26 国枝厩舎
26日の東京競馬では好スタートを切り好位につける。なだめながら進めて直線勝負へ向かうが、ジリジリとした伸びにとどまり9着。「調教では問題なかったのですが、今日は返し馬から力みが目立っていました。何とか…と思いながらレースの道中ではじーっとして少しでも温存できるように対応したのですが、力みが上に来るのではなく下にずっと来る感じでしたからあの形で行くまでで終わってしまいましたね…。周りがいてもいなくてもという感じで、1600m、1600m、1800mと来ての一気の延長で対応しきれなかった部分があったのかもしれません。また、肉体的にまだこれからと感じる部分もあって、それに因るものでもあったのかな…とは思います。上手に導いてあげることができず申し訳ありません」(川田騎手)「不測の事態に備えて金曜日の午後に東京競馬場に入り、スクーリングだけでなくダートコースでもしっかり乗って問題なく調整できていました。今朝の時点で490キロで、競馬が488キロ。精神的に堪えることもなく臨むことができましたが、いざ競馬となると違ったみたいですね…。力んでいて、スタート後、外からも来られて終始両サイドに馬がいる、挟まれるような形だったから余計に抜けるところもなかったのでしょう。ペースが上がり出したところで一緒に上がっていくこともできなかったから厳しいか…とそのとき覚悟しました。それでも大きく下がらないあたりはやはり力があるのでしょう。残念だけれど、よく頑張ってくれました。ダービーは終わったけれど、今日の課題を踏まえて終いに良い走りができるようにまた一からやっていきたいです。今日は応援ありがとうございました」(国枝師)育成時代から弱さが目立ち、思うように調整が進まなかった本馬が世代の頂点を目指す最高の舞台に立ってくれました。誰もが夢見るダービー。チャレンジできるだけでも凄いことなのですが、夢の向こう側を見せてほしいという願いを込めて送り出しました。しかし、結果は思うようなものにならず悔しいレースとなりましたが、課題がありながらも踏ん張ろうとするあたりは評価していいはずで、今回の経験を糧にしてもらえたらと思っています。この後についてはレース後の状態をよく確認してから検討していきます。
まずは課題があると思っていなかった折り合い面ですが、さすがに多頭数、大観衆のG1とあって入れ込んでしまったようです。現地ではよく分かりませんでしたが、改めて確認すると2コーナー辺りまでだいぶ嫌がっていましたね。そしてさらにスローペースからのロングスパート戦になり持久力や距離適性を求められる展開になったのがキツかったように思います。それでも国枝先生の言葉通り、適性の向かない中大きく負けなかったのは力があるんだろうと思います。
元々長い距離向きとは思ってはなかったですが、折り合いがつくこととダービーは瞬発力戦になりやすいことから世代戦であれば戦えるのではないかと期待していましたが、さすがに簡単ではありませんでした。それでもいい経験が出来てここから適性を求めていくことが出来れば、まだまだ頑張ってくれると思っていますので、まずはおつかれさまと言いたいです。そしてしっかり休んでもらい秋からの戦いに備えてもらいたいと思います。先生をはじめ国枝厩舎の皆さん、川田騎手どうもありがとうございました。
※画像及び記事はキャロットクラブ様より許可を頂いた上で転載しています。
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