今週も木曜日をもって全頭の近況更新が行われました。まずは牡馬勢の更新を見ていきたいと思います。先週はシックスペンスに蹄の不安が出ていたりしましたが、今週もヴィンセンシオに少し問題が発生したりしています。それでは更新内容を確認していきたいと思います。
シックスペンス
25/2/19 国枝厩舎
19日は美浦坂路で追い切りました(52秒3-38秒6-24秒7-11秒9)。「先週の追い切り後も変わりはなく、週末には半マイル52秒半の時計を出して動かすことができています。週明けの様子も変わりがないことから、今週は水曜日に追い切りを行いました。大事を取って坂路にしていますが、問題なく駆けられていましたし、出やすいとは言え時計もまずまず。上がりも変わりがなく、お昼前、脚を触っても問題ないですね。今朝来た天栄のスタッフにも立ち会ってもらいましたが、蹄はひんやりしているし、軌道に乗ってきたかなと思います。ギリギリかもしれませんが、何とか来週間に合うように持っていけたらと思います。鞍上はルメさんにお願いしています」(国枝師)3月2日の中山競馬(中山記念・芝1800m)にルメール騎手で出走を予定しています。
ウィンスタンリー
25/2/19 黒岩厩舎
19日は美浦Wコースで追い切りました(84秒3-68秒8-53秒9-39秒4-12秒3)。「先週は坂路で脚慣らし程度にやりましたが、今週からコース追いを採り入れていくことにしまして、今朝はウッドチップコースでの追い切りにしています。私は今サウジアラビアに来ているのでスタッフからの報告になりますが、風がとても強く向かい風がきつかっただけでなく3~4コーナーでは横から煽られるくらいの状況にありました。そのようななかで、手綱を持ってハミをかけている間は良いものの、放して終いにペースアップしていこうとすると頼りがない分いくらか頭の位置がさがって前のめり気味な前バランスで、やや伸びた走りになっていたとのことでした。それに加えて若干ですが左モタれもあったとのこと。体がまだ重めであること、そして今日の環境から致し方ない部分もあるのでしょう。悪い状態というわけではなく、これからという印象で進めていく分には問題ないと思えますから、この後も入念に動かしていって、上手く整えば2週目たりを考えていきます。レースの条件ですが、先々またトライすることはあるかもですが、ひとまず間隔があいていますし、今回は改めて芝本線で考えてみようかと思っています」(黒岩師)今のところ3月8日の中山競馬(3歳未勝利・芝2000m)に出走を予定しています。
ヴィンセンシオ
25/2/20 森一厩舎
19日は美浦Wコースで追い切りました(68秒5-53秒5-38秒1-12秒4)。20日は軽めの調整を行いました。「入厩後、少しずつ動かしていたのですが、牧場での調整時からあった背中、キ甲部分の皮膚炎がここに来てひどくなり、痛みを伴ってしまいました。鞍を置くのも嫌がるほどだったので、週末から時計を出す予定だったのをやれず、日曜日と月曜日の2日間はお休みに充てました。その甲斐あって週明けからは乗ることができていて、水曜日にも時計を出すことができています。ただ、その1本を乗れずに休ませることになったのは確かなので、補うようにこの後動かしていければと思っています。追い切り後の息遣いを確認してもまだ粗いので、何とかうまく上げていきたいです」(森一師)3月9日の中山競馬(弥生賞・芝2000m)にルメール騎手で出走を予定しています。
カーミングライツ
25/2/19 小島厩舎
19日は美浦Wコースで追い切りました(54秒5-39秒5-12秒1)。「この中間もジックリと動かしてきて、今朝追い切りを行いました。自分で乗りたかったのですが、組み合わせ上、どうしても相手の馬の方に乗っておいたほうが良い状況にあり、カーミングライツには若いスタッフが乗っています。以前にも乗ったことがあって、その時と比較しても“馬が良くなっています”と言っていましたよ。もちろん、まだ緩さは目立つ状態ですし、いきなりすごいレベルにあるとは言いませんが、この馬なりに成長を見せてくれていることはいいことですよね。上手く行けばという思いもありますが、良くなるのは先だと思いますから、力試し的なことも含めてトライしていきます。水仙賞へ行けると見ていますが、和生に声をかけたものの、乗りたいけれどどうしても断れない先約がある…ということで悲しがっていました。こればかりは仕方ないので代案を探しているところです」(小島師)3月1日の中山競馬(水仙賞・芝2200m)に出走を予定しています。
まずは中山記念出走を目指して調整中のがぜる厩舎のエース、シックスペンスですが蹄の症状は落ち着いてきたようで、まずはなによりです。とはいえここまで坂路調教のみとパターンとしてはあまり良くない形です。今週末と来週の最終追い切りをコースで行えたらいいのですが、どうなりますでしょうか。当日は現地に行く予定ですので、期待して待ちたいと思います。
そして次にウィンスタンリーですが、走りが変わってきたという感じではなさそうですね。しかもまだダートについて言及されていますが、今回は芝でとのことです。ここで芝適性を見せてもらって陣営の評価を覆して欲しいところ。鞍上も気になります、発表を待ちたいと思います。
そしてちょっと心配なのがヴィンセンシオです。背中の皮膚炎で鞍を置けずとのことで、一回分追い切りが不足することとなりました。水曜の追い切りも少し控えめに見えます。まだ時間はありますし、これで勝負にならないのであればそもそもクラシック挑戦は難しいと思いますので、前向きにとらえたいと思います。
最後にカーミングライツは、なんと水仙賞に横山和生騎手は乗れないとのことです。この馬はずっと和生ファーストで行くのかと思いましたが、そう簡単な話ではないようです。これで誰が鞍上になるのかが気になりますね。またまた同クラブの馬も出てくるようですし、混とんとしてきましたがこちらも当日は現地応援の予定ですので頑張ってもらいたいです。
※画像及び記事はキャロットクラブ様より許可を頂いた上で転載しています。
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